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     「TSO戦記〜シンクロダイブシステム」

            1−3章 エリサの憂鬱


                              文/絵:都積せいや


【本文】
「雄太くん、どこに行くの?そっちは逆の方向よ」

「え?あっ……そ、そうだっけ?」

「……」

沙雪は無言のまま流し目でみつめた。

(ま、まずいわ。この身体の脳の中の記憶をたどれると
 いっても、まだ不完全なのね)

「ね、寝ぼけてたみたいだね。あ、あはは」

「雄太くん。そろそろ2学期の中間テストなんだからテ
レビゲームもほどほどにしないと」

「う、うん……」

沙雪は意外と追求が厳しいタイプのようだ。

サラサラサラ……、

そういえば乾いた秋風が肌をなでている。もう冬が間近
なのだ。

二人は始業時間よりも少し早く学校の教室へとたどりつ
いた。

「よお!、雄太」

教室に入るなり雄太の友達とおぼしき男子が雄太に声を
かけた。

「……お、おはようございます」

「ハ、ハア?おいおい、何かしこまってるんだよ。お前
えはよー」

「えと。オ、オッス……」

エリサは思わず頬をほんのりあからめて言った。

(男言葉って初めてだから、なんだか恥ずかしいNA…
 …)

教科書を引き出しに入れていると、教室に先生が入って
きた。

「ほらほら、みんな席につけー授業はじめるぞー」

雄太は教室の中をゆっくりと見回して、自分の住んでい
た世界と違って生命が満ちあふれていることに感動した。

すかさず、先生がエリサを指して行った。

「おい、雄太!何をキョロキョロとしてるんだー!」

「あ……、すみません」

とたんに、どよっと教室に笑いがあふれた。

エリサはうつむきながらも平和で暖かい雰囲気に満足し
ていた。

やがて授業が終わり、ほっとしていると友人である茂樹
が後ろからエリサの背中をたたいた。

「きゃっ!」

「あははは、授業中に何やってるんだよ、雄太。ぼけっ
とするなよな」

「あ、そ、そうだね」

茂樹と雄太はたわいもない話で盛りあがり、談笑してい
た。

しばらくすると茂樹は思い出したように自分の席に行っ
てカバンを持って戻ってきた。

「ところでさあ、昨日、面白い本を見つけたんだよ」

「え?面白い本って?」

「これだよ!!」

茂樹はそういうとエリサの目の前に本を置いた。

「な、すげーだろ?兄貴の部屋からぱちってきたんだぜ」

「……!!え?エェッ!?」

エリサの目の前の本の中には、黒い肌をした筋肉のたくま
しい外国人の男性が女性をギュウッと強く抱きしめていた。

「これなんか、もっとすごいぜエ!」

今度は女性が男性の太い肉茎をほうばっているグラビア
写真だ。

「こ、こんなに太いのを……、すごい……」

エリサは写真の中の男性の太くたくましい肉茎を食い入
るように見つめて、おもわずゴクッとのどを鳴らしてしま
った。

「おい雄太、何じっくり見てるんだよ?このスケベ!」

(……ハッ!)

「わ、わたし別に見てなんか……あっ!」

茂樹はすかさずエリサの股間へと手を伸ばし、ズボンの
上から、まだ幼きエリサの肉茎をつかんだ。

「ヘヘッ!やっぱり、勃ってるじゃねーかよ?」

「きゃあっ、どこさわってんですか……ひっ」

クチュ、クチュ、クチュ、クチュ

茂樹はエリサの肉茎をゆっくりと上下にしごき始めた。

「あうっ……」

「お!固くなってきたぞ。もうキンキンじゃねえか」

エリサは腰を引いてずらしながら頬を紅潮させて言った。

「だ、だめだってば……。ウッ!」

刺激は次第に固くなった肉茎のエラを捕らえた。

エリサもこのエラをこすり上げるような責めにはたまら
ず、うめき声をもらした。

肉茎のエラにゴツゴツとした柔らかい刺激が肉の皮を通
じて伝わってくる。

茂樹の指と指の間がエラにぶつかる度にエリサの股間か
ら周りに甘く切ない感覚が広がっていく。

「はあ、はあ、はあ、……んはあ」

茂樹は女の子のように懸命に呼吸するエリサを見ながら
もっといじめたくなってきた。

「おい雄太、今日はやけにおとなしいじゃねえかよ。い
つもは嫌がってすぐに逃げるくせに」



「だって……こんなの初めてなんだもん」

「へへへ、今日は最後までイカしてやるぜ」

そういうと茂樹はエリサの黒いズボンのチャックを引き
下げてパンツの中に手を入れた。

そしてエリサの肉茎を直接に手で握った。

「ウソッ?、やだっ……、だめだって!……クッ!!」」

グチュ、グチュ、グチュ

エリサの肉茎はすでに熱く硬くなっている。

茂樹は恐くなって逃げようとした逃げようとするエリサの
肩をつかまえると脇の下から腕を入れて背中を引きよせた。

「逃がさないんだよ」

そういうと茂樹はエリサの胸をまさぐり、幼い乳首を指
でつまんだ。

「あうっ!痛っ」

「おおっと、悪りぃ。やさしく撫でないとな」

茂樹は人差し指の先を乳首の周りに運び、乳輪にそって
ぐるぐると動かし始めた。

「う、……あ、ん」

先程の痛みがしだいにほどけ、重く甘美な感覚が胸の奥
に灯り始めた。

そして足を動かすたびに、つけ根に関節と関節をこする
ようなムズムズとした感覚が起こる。

エリサがその感覚を意識すると、肉茎がキュンッとさら
に硬くなるのが自分で分かった。

エリサは電子世界で姫としての生活のとき、さびしさの
あまりに自然とオナニーを覚えており、その経験が思い
出された。

(この感覚は女と時と同じだわ……。でも違うのは女の
 膣壁が無くて、このチンチンのつけ根がその膣に相当
 するのかしら……)

茂樹の執拗な責めに、もはや乳首がビリビリとしびれて
いてエリサはその快感に体を細かくよじらせていた。

そして茂樹はエリサの体がよじれるほど、相手を満足さ
せていることに喜びを感じ、動きを加えていった。

「んふう……。だめだってば、し、茂樹君ぅん」

「何行ってるんだよ、言葉に熱さがこもってて、やめて
って感じじゃないぜ」

「ハア、ハア、ハア……」

茂樹はエリサの乳首と肉茎をモジャモジャと指でしごき
上げる。そのたびにけだるさが混じったような快感がエ
リサを襲っていった。

(なんでけだるいのかしら……これが男の子の感覚なの
 かなあ……)

茂樹は衣服が乱れて大きくはだけたエリサの胸元に頭を
近付けて、首の横に舌をはわせた。

ピチャピチャ、ピチャ

「ひやっ、クウゥ……」

エリサは思わずビクンと体をそらせた。

それでも茂樹はエリサの肉茎をはなさずに、ゴシュゴシ
ュと上下にこすっている。

「いや!、イキ、イキそう……!いっちゃうよお」

「イケッ!思い切りイっちまえ!」

「やだ、こんなみんながいる教室じゃいけないよう」

「だめだ。イくんだよ」

エリサは下唇を噛みながら耐えていたが、やがてあごが
小刻みにゆるみ、よだれがトローッと一筋にたれていっ
た。

「あうっ、だ、だめ!イクッ、んあっ……いっく……」

その瞬間、エリサは肉茎のつけ根に重い白濁液がたまって
いくように準備されてくるのが本能的に分かった。

「くううううぅぅぅぅぅーーー、いやああぁんん」

グピュピュ、グピュッ、ヅリュリュリュウウゥ!

エリサはズボンをぬがされていないので、ズボンの内側
に白濁液がビチャッビチャッとしぶきをあげてたたきつ
けられていく。

茂樹の肉茎を握った手にもエリサの白濁液がたくさん降
りかかった。

「気持ち良かったか雄太?イヒヒッ」

「はあ、はあ、はあ、気持ち、ンクッ、良かった。性液
が、い、いっぱい出ちゃった。ハアハア……」

荒く息をするエリサの肩を茂樹はやさしく撫でてあげた。

そしてエリサの性液がかかった手をエリサに見せてから
言った。

「これ、雄太の性液だよ」

「ご、ごめんね……」

エリサはハンカチを取り出して茂樹の手を拭いてあげた。

やがてエリサも呼吸が落ち着き、肉茎もしぼんでやわら
かくなっていった。

(な、なんで私、こんなことしたんだろう?それにすご
く疲れた……。男の子のオナニーってこんなに疲れる感
じがするんだ……)

エリサは男のオナニー特有の罪悪感を感じてしまってい
た。

「おっと、いけねえ。もう授業の準備しなきゃな」

茂樹はそういうとあわてて自分の席に戻っていった。

エリサは紅潮した頬のまま、おずおずと教科書を取り出
して次の授業の準備をしていった。

次の授業の間もエリサは股間のほてりがおさまらずに、
ぼーっとしていたが、やがて落ち着きを取り戻した。

キンコーン

チャイムが鳴った。

お昼休みの後の五時限目が終わり、いよいよ最後の六時
限目の授業が始まろうとしていた。

六間目は体育である。

エリサはに教室でクラスメイトの男子といっしょに運動
服に着替えることとなった。

ガバッ、ガバッ

エリサの周りで筋肉質な男子、スレンダーで知的な男子
が豪快に服を脱いで放り投げる。

エリサは今まで自分が住んでいた宮廷でのおとなしい
生活とは違った粗暴な男たちの雰囲気に驚いていた。

あっけに取られていると、また友人の茂樹が着替えがす
んだのか、腕を前に組んで歩いてきた。

「おい、雄太。早く着替えて運動場に出ねえと先公に怒
られるぜ。早くしろよ」

「わ、わかってるてば」

「たあっく、ほらよ。手伝ってやるよ」

茂樹はエリサの羽織っていたブレザーの上着をガバッと
引きはがした。

エリサは茂樹の乱暴さに驚き、頬を赤らめて思わず叫ん
でしまった。

「きゃああああーーーーー!」

コツンッ

茂樹はエリサの頭を軽くこづいた。

「女みたいな声出すなよな」

「ご、ごめん」

エリサは申し訳なさそうな表情で茂樹にあやまった。

「フン、まあいいさ。……お前はワイシャツを脱ぎな。
俺はお前のズボンを脱がすからよ」

そういうと茂樹はエリサの背後に立って、ズボンのベル
トをゆるませ、チャックを下げた。

ジジーーーーーッ!

「あ!あ、あ。、ちょっと……!待ってよお!」

茂樹はエリサの言葉も聞かず、ズボンをおろした。

ズバンッ!

エリサは急に足元が涼しくなって中かがみになった。

「ほら、足を上げろよ」

「……」

エリサはすでに下ろされたズボンを脱ぐしかなく、観念
したのか無言で片足づつ上げてズボンを脱がせてもらっ
た。

ガサガサ……

茂樹はエリサの運動服の布袋から小さい半ズボンを取り
出した。

白くて横に赤ラインのついたミニの半ズボンだ。

「じゃあ、今度はこの半ズボンだな」

「はい……」

エリサはおずおずと下に置かれた半ズボンに両足を通し
た。

「よし!両足通したな」

ガバァアアアーーー!!ーーーーッ!

茂樹は半ズボンを勢いよく上に引き上げていく。

スパンッ!

「痛いっ!」

茂樹は股のところまで思いっきり半ズボンを引き上げた
のだ。

グリグリグリ、ムグムグムグ。

「ん〜、まだずれてるなあ」

「い、痛いよう」

「馬鹿だな雄太。まだ半ズボンがキッチリとはまってな
いから直してるんだよ。いいからお前は早くワイシャツ
を脱げって言ってるだろう!」

エリサはまだワイシャツのボタンを外せていなかった。
男性の服はエリ合わせが左右逆なので戸惑っていたせい
もあるが。

プチン、プチン

エリサはできるだけ急いで自分のワイシャツのボタンを
外していく。

「あ、あう!」

茂樹は半ズボンを左右から手でぐいぐいと引き上げて、
雄太の股に食いこませていた。

そうされるたびに雄太の肉茎とアナルに半ズボンの布が
食いこんで甘美な気持ちよさがエリサを襲った。

(き、気持ちいい……。だ、だめェッ)

「ったく、このチンポがはみ出ていかんなあ」

茂樹はそういうとエリサの肉茎をぐにゅぐにゅと揉みし
だく。

「んあっ!だめです、茂樹さん」

「なに言ってるんだよ!はやくワイシャツを脱げって言
ってるだろう!」

そういうと茂樹は片手で半ズボンをさらに引き上げて、
エリサの股に食いこませながら、今度はワイシャツに片
手を伸ばした。

そしてエリサの小さな乳首の突起をワイシャツの上から
探り当てた。

シャッ、シャッ、シャッ

乳首の周りの乳輪にそって円を描いて爪でこすり上げる。

爪が時折、乳首に当たると、キュンと胸の奥に甘くしび
れる感覚が起こってエリサはため息をもらした。

「ンふうッ」

「ほらほら、早くボタンはずせよ」

そういうと茂樹はエリサの胸をワイシャツの上からもみ
くちゃにした。

そしてワザと乳首をつまんでもてあそんだ。

「これだな?ボタンは。コリコリして固いぞー」

「いや、そこ……ボタン……ちがっ!……」

茂樹の指づかいはさらに激しくエスカレートしていき、
やがてワイシャツの胸のすきまから手をさしこませた。

「きゃっ!」

エリサは思わず声をあげた。

茂樹のごつごつした長い指とザラザラとした指紋がエリ
サの乳首をこまかく刺激する。

執拗な乳首への愛撫によって、エリサの胸の奥には官能
の灯火が強くともっていた。

「はあ、っはあ、やん」

「へへへ、雄太、気持ち良さそうだな」

「そ、そんなこと……んんっないです。アンッ!」

「おっと、そろそろ運動場に行かないと授業に遅れそう
だぜ」

茂樹は乳首への刺激はそのままで、エリサのキンキンに
硬くなった肉茎を半ズボンの上から捕まえて、大きく上
下にグラインドさせた。

グッチャッ!グッチャッ!グッチャッ!

胸の奥の官能の灯火と股間の甘く強い刺激が重なってエ
リサの頭の中は快感をむさぼることでいっぱいだった。

つつーーぅ

エリサの半びらきの口元からよだれが一筋たれていく。

股間の肉茎からもおびただしい白濁した粘液が垂れてし
まい、グチャグチャという激しい摩擦によってグチュグ
チュに泡立ってしまっていた。

やがて、エリサは股間に何かが溜まって来るのを感じ始
めた。

「イヤッ来る!、クッ!、だめ!でちゃう!」

「何だよ、何がでるんだよ?」

茂樹はエリサの一生懸命にうめく顔をよそに、さらに激
しくグッチャグッチャ!と股間の中をもみくちゃにまさ
ぐる。

「せ、精子!精子が出ちゃうっ!」

「出せ出せ!かまわねえから思い切り出しちまいな!」

「いやっ!だめ、こんな教室じゃ……」

「だからいいじゃねえか、今さらやめられねえよ!」

グッチュ、グッチュ、グッチュ!!

「あっ出る、射精しちゃう、……いや、だめええぇぇ!
、……クウぅぅぅーー」

ビク!、ビク!と激しく腰を跳ねさせてエリサは射精を
させていった。

ずぴゅっ、ずぴゅっ……とろろおおお……

半ズボンのすきまから、白い液がたくさん垂れてくる。

茂樹はその白濁液でビショビショになった手をなおも動
かしつづけた。

半ズボンの中で手を上下に動かす度にグッチャグッチャ
という粘着性のある音が響き、エリサはその音を聞く度
に、ビクンッビクンッ!となおも絶頂の山に身を委ねて
イキ続けた。

「ンフッ、クはッ!」

「おいおい……。すげえなあ、雄太。今日はこれでイッ
タの2回目か?何か今日のお前、色っぽいんだよなあ。
へへへ。まあ、そういうお前かわいいぜ」

「……」

エリサは紅潮させた頬でうつむき、肩を上下させて呼吸
を整えようとすることで精一杯だった。

「さあ。いくぞ、雄太」

「……ンクッ、う、うん」

これ以上、授業に遅れる訳には行かないので、よたよた
としながらもエリサは運動場にむかって二人で小走りに
歩き始めた。

体育の時間はバスケットだった。

エリサはグチャグチャに濡れた半ズボンがスースーとし
て恥ずかしかったが、他の生徒には何とか気付かれずに
すんだ。

やがて授業が終わり、先生の指示で生徒のみんなが解散
を始めた。

クラスメイトのみんなはこれが終われば帰宅できるので
掛け足でいなくなってしまった。

茂樹もほかの友人に誘われて先に行ったようだ。

エリサも教室に足を向けて歩いていたところ、沙雪が
別の方向にむかって歩いているのを見つけた。

不思議に思ってエリサは沙雪に声をかけた。

「沙雪ちゃん、どこにいくの?」

「え?わたし後片付けの当番だから……」

そういえば沙雪はバスケットボールを手に抱えていた。

「他には手伝う人いないの?」

「うん……。あとの二人は用事があるって言ってたから」

エリサは沙雪がかわいそうに思えた。

「手伝うよ。沙雪ちゃん」

「え?でも……」

「いいって。散らばっているボールを持ってくればいい
んだよね?」

「そうだけど……、ありがとう雄太くん」

意外そうな表情をしながら沙雪は礼を言った。

「たいしたこと無いって」

エリサはボールを両腕の脇に抱えてボールを拾っていっ
た。

(男性の体って、こういう重いものを持つときでも平気
だから得だね!)

エリサは自分が力持ちになったことに気付いてうれしく
なった。

やがてエリサは最後のボールをカゴの中に入れた。

「これで終わりだよね?」

「うん。じゃあ倉庫にいれなきゃ」

「よしっ、押して手伝うよ」

「ありがとう雄太くん」

ほめられて、ますますエリサは照れて嬉しがった。

ガチャン

倉庫の鍵を閉めると職員室に戻して、沙雪とエリサは教
室に向かった。

同じ教室に二人の着替えが置いてあるからだ。

「雄太くん、悪いけれど先に着替えるね」

「うん、いいよ。じゃあ僕はトイレにいってくるから」

「ごめんね」

そういうと、沙雪は教室へ入り、雄太はトイレに向かっ
た。

雄太はまだ男性の体に慣れていないせいか、洋式の座る
便器に行っておしっこを済ませた。

やがて、トイレをすませて教室のドアに向かったところ
沙雪がドアから出てくるところだった。

セーラー服を着ている所をみるとすでに着替えているよ
うだ。

「あ、わたし着替え終わったから」

「あ、うん。じゃあ、あたしも着替えるね」

そういうと雄太は教室に入って着替えを始めた。

運動服の上着と半ズボンを脱いで、ワイシャツに掛けよ
うと手を伸ばしたとき、沙雪の席に思わず目を向けた。

すると、そこには沙雪の運動服とブルマ、そしてブラジ
ャーが置いてあった。

女性は体操のときには汗をかくのでブラジャーを着替え
るらしい。

エリサは黄土色のブラジャーを見つめていて、胸の奥が
トクントクンとときめくのを感じてきた。

(どうしてだろう……。女性の下着を見ているとなんだ
か胸が熱くなってくる)

沙雪はとうぶん帰って来ないだろうと思い、気が付いた
とき、エリサは沙雪のブラジャーを手にとっていた。

汗の水分を吸いこんでいるせいか、すこし色が濃くなっ
てフニュッした感触がする。

ブラジャーの両方の肩紐を両手でつまんでみた。

沙雪は胸が小さめなせいかブラジャーもこじんまりとし
ている。

胸の上の方がトクトクと熱くなってときめいてきた。

エリサはブラジャーの内側をのぞきこんで凝視してみた。

内側の白地の布が今まで沙雪の胸に密着していたことを
想像すると、何だかとてもいとおしい感じがする。

ふと、エリサは廊下側の窓を向いた。まだ沙雪は教室に
戻って来ないようだ。

エリサは沙雪が帰ってこないうちにこのブラジャーを着
てみることにした。

まずブラジャーの肩ひもに両手を通した。

そして、裸になっている上半身を前に傾け、ほどけてい
るホックを両手で片方づつつまんで背中にまわした。

そしてホックの金具を器用に両方からつなげて固定させ
た。

エリサは元の世界では女性でAカップのブラジャーを付
けていたのだから容易なことだった。

それからエリサは上半身を起こすと、ブラジャーのカッ
プ部分の下をつまんで両側の脇腹の方へ引っ張った。

ここで普通は乳房の肉が不自然に偏らないように手で寄
せたりするのだが、エリサの今の肉体は男性のものなの
でその必要はなかった。

しかし、そのことでエリサは元の女性の体とは違うこと
を再認識しまって、なんだかちょっと残念な気分になっ
てしまった。

そしておもむろに自分の腕で自分の肩を抱きしめた。

沙雪のブラジャーは汗の水分を吸いとっていることもあ
り、ピタピタとエリサの胸板に密着して、心地よい一体
感が感じられた。

そしてその一体感を意識する度に、エリサはドキドキと
胸の奥がさわがしくなって、頬も紅潮してきた。

エリサの股間の肉茎も熱く硬くなって下着のビキニの布
地を持ち上げ始めた。

ツンツン……

「ヒャッ!!」

エリサはあまりに突然のできごとに、体中がギョッ!と
震えた。

そしておそるおそると目許だけを後方に向けてふり向く
と、そこには少女がいた。

「雄太君……。雄太君がどうしてわたしのブラジャーを
着ているの……?」

沙雪だった。その顔は困ったような驚いたような複雑な
表情をしている。

「え、その、いや、これは……ええと……」

まさか沙雪が教室まで入ってくるなんて思っていなかっ
たし、足音にも気付かなかった。

「……」

「あ、あたしはその、沙雪ちゃんの下着をま、間違って、
着てしまって……」

何が何だか分からない言い訳で、しゃべっている本人で
さえも頭の中が真っ白だった。

「ぷ。なーんちて。慌てちゃってぇ雄太君」

「え?」

エリサは沙雪の突然のくだけた親しみのある語りかけに
小さく息がもれた。


沙雪はそういうと自分の着替えのそばに来て、ブルマを
手にした。

そして顔をかしげてエリサの鼻先にブルマを差し出した。

紺色のブルマの荒い生地と、尻の部分の擦れた布の部分
が良く分かる。

そして唇を閉じて微笑んで沙雪が問いかけた。

「ねっねっ?、このブルマもはいてみようよ?」

「え?……」

エリサはびっくりした。意外なセリフだったし、沙雪が
こんな明るい表情を持っていたなんて知らなかった。

沙雪は中かがみになってブルマをエリサの足元の寸前ま
で近付けた。

「んしょ」

そして、無理矢理にエリサの片方の足首をつかんで引き
上げたのでエリサはバランスをくずして思わず片手をそ
ばの机に付いた。

「ほら、ほら、」

そして両足にブルマを通すとスルスルと引き上げた。

エリサはビキニタイプのパンツをはいているのでブルマ
をはいても下着がはみ出ることはない。

しかし、それでもお尻の部分がちょっと下着が見えてい
たので沙雪が指を差し入れてブルマをかぶせて見えない
ようにした。

ブルマの股の部分のゴムが足のつけねを絞めつけるよう
で太ももが強調されているようで恥ずかしい。

「じゃあ次は運動服の上着も着なきゃ。バランス悪いか
ら♪」

そういうと沙雪は運動服をエリサの上からかぶせて着せ
てあげた。

「かわいい!雄太君♪」

沙雪の運動服はさっき使ったばかりということもあって
肌にピタピタとくっつくような感触がした。

沙雪はとても嬉しそうだ。いつもはおとなしい沙雪が、
なぜこのように変化したのかエリサには不思議だった。

そして沙雪はエリサの背後に回ると手を後ろからエリサ
の前にまわして胸をまさぐり始めた。



「さ、沙雪ちゃ……、ンむッ!」

顔を後ろに振り向かせたエリサの唇を沙雪が奪った。
二人の唇の中でクチュグチュというひわいな音がくぐも
って聞こえる。

沙雪が舌をエリサの口の中に差しこんでなぶっているの
だ。

「ンッ!ンッ!ンッ!」

沙雪がエリサの唇を責めながら乳首も同時に攻撃する。

呼吸が思うようにできないこともあるが、エリサの頬は
次第に真っ赤に紅潮してテカテカと光沢を帯びてきた。

そして、沙雪の右手が乳首からエリサの股間へと伸びて
いく……。


              − 1−4へ続く −


<あとがき>
今回のスト−リーはちょっと悩みました。
エリサを出すとなるとボーイズラブになってしまう……。(^^;
でも避けて通れない道でも有るんですよね。
できれば、どっちの性にも偏ることなく物語を進めたいと
考えた結果このような展開になりました。
まあ単純に、エリサが淫らに責められる雰囲気を楽しんで
いただけましたら幸いです。(^^

さて、次回はエリサと雄太の両方の物語を描くつもりです。
それでわ、これからもどうぞよろしくです〜。m(_ _)mぺこり


文/絵=都積せいやホームページ
更新日=2001/12